筋トレ母さんのアメリカ滞在記

筋肉大好きなニ児の母、夫の赴任で子連れアメリカ東海岸生活スタートしました。

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アメリカで気づく日本の「謝罪」の不思議

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こんにちは。

IKEAで買ったばかりのまな板がこうなりました。もしかしてこれ込みのデザインでしょうか?IKEA神による大いなる意匠でしょうか?それにしても使い方がわからなすぎるので普通に壊れていますか? 

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こちらはHomeDepotで買ったヒヤシンス(?的なもの?)。お日様のほうに向かってえげつない生命力で伸びていくため、あやうすぎるバランスで日々がんばっています。愛おしい。

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さらにクローゼットの隅が水漏れしているのを夫が発見。今日水回りのプロの人たちに来てもらってみてもらいました。外から梯子かけてチェックしてくれた。排水パイプ周りの修理が必要とのこと。いかついおっさんたちでしたが、我が家の猫を見て急に「Meow meow」と猫ちゃん語をしゃべり始めたのでびっくりしました。

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こっちに来てからすでに、いろいろ壊れたり修理したりを繰り返してますが、どうやらこれがこちらでの通常運転になりそうだと覚悟ができてきたよw

 

かなり斬新だったのが、こっちって返品がものすごく多いんですよね。購入レジと同じぐらいの存在感で返品用カウンターがあるし、レシートと一緒に商品を持っていったら、支払いに使ったクレジットカードにさくっとrefund(払い戻し)してくれる。返品(だけ?)はものすごくスムーズ!返品という文化がしっかりある!笑。これって要は、「買ったもの普通にすぐ壊れるでー」「まあ壊れたら返金するからええやろー」というおおらかな(?)前提がありますよね。

わたしもすでに、家に帰ったら故障していた案件で生活雑貨品を何度か返品しましたが、もちろん、店員さんが謝るなんてことはありません。「あ、壊れてました?返金しときますね。ピッ。ハヴァナイスデー!」で終わり。こちらも別に謝ってほしいとかまったく思わないし、文句いってもしょうがないし、お金返してもらって次いこーって感じ。でもそういえば、日本だとこういう場合、店員さんが謝るんじゃなかったですか。「ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした」って。言う気がする。言ってた気がする。だんだん記憶薄れてきたけど。

というわけで、最近「謝罪」そして「恐縮」という日本の文化(え、日本の文化なのかな)についてつらつら考えてます。

こんなこともありました。アメリカについたばかりでまだ家もなく、ホテル住まいのとき。まだ3日目とか4日目かな?夜にいきなりホテル全体が停電になったんです。暗いし寒いしスマホの充電もできないし、なにごとー?夫は入浴中だったので(けっこう最悪のタイミングw)私一人で外に出て、他にも出てきたホテルの客たちと「なんやねんなんやねん」とガヤガヤいいながらロビーにおりました。と、さらっと書いたけど9階の部屋だったので階段で下りるのけっこうエクササイズだったよ。

ロビーに行ってフロントに聞いたら、「私達もまったくわからない。ここらへん一帯が停電してるっぽいから、このホテルの何かが原因ではないです」という答え。以上。「いつ頃復旧するかはわからない、ってことですか?」と聞いたら「まったくわからないです」と肩をすくめる。以上。って、以上かよオイ。

バックアップの電気があるせいかロビーの一部はほんのり明かりがあって、そこのソファでしばらく座って様子をみていたけど、客はみんな不安そうに行ったり来たりしたり、フロントで私と同じこと聞いてるだけで状況に変化なく、しばらくしてから階段で9階まで登って部屋に戻りました。長い上りの途中で、下ってくる何人かの人に「ホテル側はなんて言ってる?」と聞かれて「何もわからんって!」と答えて「はぁぁ??」と返ってくる、というやりとりを何セットか交わすw

寝るに限るということでさっさと寝ていたら、途中で電気が復活して急にパーッと明るくなって、この一件は終わったんだけど(もちろん翌日のフォローや説明何も無し)。でもそのとき思ったんです。これが日本だったら?もうアレだよね、ホテル従業員、全方向に謝り倒しているよね?「ご迷惑をおかけしてまことに申し訳ありません」って10分に500回ぐらい言うハメになるよね?そいでここぞとばかり「困るんだよ」と従業員につっかかってくる人とか数人発生するよね?そういう風景、何度も見た記憶。

アメリカのホテルで経験した停電時の従業員の態度はまったく違っていて、「原因不明です」「どうしたんでしょうね」という他人事の態度。従業員同士、雑談してたりして、切迫感はまったく無し。客も困った様子でウロウロしてはいたが、ネチネチ従業員に絡む人などはおらず、携帯の充電がなくなりそうなのでなんとかならないか等、具体的にコレが困るのでこうしてほしいと相談していた。

正直、停電は困るし不安だし(乳幼児いたらなおさら大変ですよね)、なのにフロントに聞いてもラチ開かないし、もう少しこちらに寄り添ってくれてもいいのに、と思った。それにアメリカでももっと高級なホテルだったら、きっと「ご迷惑をおかけしております」「何か緊急で必要なことあれば教えてください」など部屋に来てくれるとか、丁寧なケアもあったと思う。(いや、高級ホテルで停電なったことないから知らんけど)


それでもこれらのイベントを振り返って思うのは、こっちの対応のほうが自然で健全で、へんなストレスは溜まらないということ。もし日本のホテルで同じことが起こっていたら、フロント周りの雰囲気はもっとピリピリしてただろうし、従業員が恐縮しまくってたり、フロントにクレームしたりしてる人を見て、もっとストレスたまるという悪循環が発生してたと思う。

と考えていくと、なんだか日本では、「謝罪」という行為がある種ひとつの儀式のようになっていて、「謝罪」という行為の意味がやけに肥大化しているんじゃないか、という気がしてきた。

ちなみに、「アメリカ人は謝らない」というのを聞いたことがあるかと思うけど、それは真実じゃなくて、別に普通に謝る。ぶつかりそうになったり、相手のいうことが聞き取れなかったり、アポを間違えてたりしたとき(←びっくりするぐらいよくあるw)、普通にSorryと言う。

でも日本と何が違うのかって、まだうまく言語化できないけど、アメリカでは「謝ること自体にあまり重点が置かれてない」ような気がする。もちろんアメリカでも状況によっては「きちんと謝罪すること」がとても意味のある場合もあるけど、ほとんどの場合、謝罪する側もびっくりするぐらい悪びれず「ごめんね。それでさ」と、次どうするかのほうに話題がシフトする。謝罪そのものよりも、謝ったあと「次どうするか」のほうに重点を置いているという感覚、といえばいいのか…。

日本に住んでると、企業の不祥事の際にトップが出てきて深々と頭を垂れてお詫びする姿、そこにフラッシュが焚かれて翌朝の新聞を飾る現象、「懺悔」としてアイドルが自らの髪の毛を剃ったりすることを普通に目にしながら過ごす。でも少し離れてみると、こういう「謝罪」自体がひとつの儀式、もっというとエンタメとして成り立っていることに、不思議さを感じる。

なんせ「土下座」がある国だから、ずっと前からそういう文化ってことなのかな。

 

でもこれって、思考停止にもなりうると思う。「ちゃんと謝ってください!」→ちゃんと謝る(それがどういう形かはさておき)→満足する→おわり。もしくは、「ちゃんと謝ってください!」→ちゃんと謝らない→満足しない→「ちゃんと謝ってください!」となるので、その謝罪の原因となったものごとの深堀りや再発予防などの具体的な話に行きにくいのではないかしら。それと、謝罪がエンタメ化してるとしたら、それって謝罪を見て「胸のすく思い」をしてる人が多数いるということだけど、謝罪って本当に、見ていて気持ちがいいのかな?

 

よく考えてみると、アメリカでは謝らない代わりにいっぱい感謝する。「ご迷惑をおかけしてすみません」のかわりに、Thanks for your patience(辛抱強く待ってくれてありがとうございます)ってすごく言う。なんかだから、待たされたりするのはもちろん嫌だしモノも壊れすぎだし約束も守られなさすぎるけど、変に気持ちは引きずられない。それに、「まじでどんだけ待ったと思うの」「私も暇じゃないんですよう」って面と向かって言ってもにこやかに話せるのも大きいw(こないだスポーツジム担当者に2回もアポをドタキャンされたのでそりゃ言うわな)。


謝罪を求め合うような雰囲気って、実は生きにくいんだなって気づいた。ほとんどの場合、私たちは別に謝ってもらいたいと思って生きているわけじゃないし、過度の謝罪は、受ける側も若干、身をすり減らすような気持ちになるものなんだなーって。つまり過度の謝罪はサービスにはなり得ないし、単なる思考停止と保身の裏返しにすぎないことが多いのではって考えます。

 

※これは謝罪自体を否定してるわけではないです!どこに住んでいようと、どんな文化であろうと、ちゃんと謝らないといけないケースは多々ある!



それと付随して「恐縮」についても最近よく考えるのですが笑、これはまた考え深まったらつらつら書きたいと思います。