筋トレ母さんのアメリカ滞在記

筋肉大好きなニ児の母、夫の赴任で子連れアメリカ東海岸生活スタートしました。

マイノリティになることで発見できること

おそらくこれでひとまず終わりになるはずですが、子供の英検受験から自分が感じたことのまとめ記事第三弾です。この記事は単なる英検運営への文句みたいになってしまうかもしれないので、愚痴は早々に終えて、何か少しでも意味のある考察になるといいなあと思います…。

 

英検の受験後の次のステップは合否の確認ですが、結果が郵送で送られてくるのを待つ前に、「英検ナビ」という英検公認のwebサイトに登録すれば、そのサイト経由で合否を一足先に確認することができます。

 

無料で登録できるのですぐに確認しようとwebサイトの登録画面に進んだのですが、ここで驚きの事実が二つ。

 

一つ目は、「ひとつのメールアドレスにつき一人分の英検番号しか登録できない」。つまり二人の子供の英検結果がみたい場合は、別々のメールアドレスが必要になる。一旦ログアウトしてから同じメールアドレスで別の英検番号の登録をしようとしても、固有のメールアドレスひとつにつき、ひとつの生年月日しか登録できないようになっている。

 

確かに同じ受験回で一人が複数の英検番号を持っているはずはないけれど、英検ってかなりの割合がキッズではないですか?日本の会場は大人の割合が多いのかもしれないですが、NYの試験会場でぱっと見たところ受験者の9割が小学校低学年〜高校生の少年少女でした。

 

つまり子供に英検を受けさせるために親が受験料を払って各種手続きをしているケースが(特に海外受験組は)多く、受験結果も保護者が子供達の分をまとめてみるのは自然な流れ、かつ二人以上の子供を受験させているケースも多いと思うのですが…。おかげでオタク活動(ファンであるBTSの情報収集)に使っているサブのオタクメールアドレス(※もちろんアイコンはアイドル)を使わなくてはならず、まぁいいんですけど微妙な気持ちでした。

 

でもそんなことより二つ目の驚きです。会員登録するためには住所登録しないといけない。それは良いのですが、住所登録の必須項目の・・・郵便番号が・・・コレー!!!

 

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ふたつに分かれるやつー!日本の郵便番号のやつー!


アメリカの郵便番号は「12345」みたいな5桁になり、日本の「123-4567」みたいな途中の「-」もないので、この様式には対応できません。

でも両方の空欄を埋めないとエラーになるし必須項目なので、とりあえず自分の前住んでいた日本の住所を入れておきました。しかしもう記憶がなくなりかけているので正しかったか不明。

ちなみにオンライン上での受付フォームの不備というか、電話番号や住所で完全に日本在住者しか想定していないがため必須項目の入力ができない、という事態はわりとあります。しかしたいていの場合、そういうサービスは「日本在住者限定」のものだったりして、そうやって外国在住者がレギュラー想定されていないのもまあ理解できます。

でも!!英検の合否確認サービスで、これはあかーん!


そもそも英検は海外から公式に受験できるような仕組みになっていて、我が家のように数年後に日本への帰国を控えた子供たちがこぞって受験する試験になっている。もしかしたら日本に住む日本人にとって以上に、海外に住む日本人にとってニーズの高い試験かもしれない。しかも海外在住者だからこそ、インターネット上で合否が見えるこのサービスは必要不可欠。なのに、英検ナビは海外在住者を、会員として想定していない・・・。

 

どゆこと?????

単純にサービスとして手落ちだなと思ったのだけど、それ以上に英検という外国語の試験を認定している組織として、この「住所」にまつわるグローバル意識の欠如はまずいのではと思いました。

だって英語の検定ってことは、外国語能力を測るということで、外国語を学ぶということは、外国について学ぶということで、それは将来日本以外の国の人とつながったり、日本以外の国に住んだり、そこで学んだり働いたり、そんな風に将来を開いていくためツールになるものではないのか・・・?

 

もしくはすでに海外に住んでいてリアルタイムで英語を勉強していて検定を受けたい人とか、日本から海外だけでなく、海外から日本への帰国のために使いたいなどいろんなシナリオが考えられるはずでは?

 

そういう検定を運営している人たちの集団のはずなのに、受験者に日本在住の人しか想定していないって、どういうことなのだろう??

英検は日本人の国籍を持ってないと受験できないとかで、あえて住所も日本の住所限定にしているのだろうか?と思って調べてみたのですが今のところそのような条件はみつからず、また仮にそうだとしても日本に住所がないパターンは普通に想定できるはず。単純に、「郵便番号=123-4567」っていう固定概念の考えの人が集まっている。それだけのことの気がする。

 

というかそもそも英検って何のためのものなんだろう?上述した私の考える英検のミッションって本当に合っているんだろうか?と今更ながら疑問が湧いたので英検のサイトを見てきたところ、こんな説明がありました。

 

英検は、学習レベルに応じて7つの級を設定しています。英語の基礎を身につけ、一歩ずつ確実にステップアップできる5級・4級・3級。
使える英語の幅を広げ、世界へ飛躍する力を養う準2級・2級。そして、品格のある英語使用者として国内外で高く評価される準1級・1級。

あなたの英語レベルに応じて、どの級からでもスタートすることができます。英検にチャレンジすることで、自分の英語力が把握できます。ひとつ上の級を目指して学習することが、社会で通用する英語を身につける近道になります。

 

試験問題は、世界各国のアイテムライター(原案作成者)の資料をもとに厳選し、すべてオリジナルで作成されていることから、その質の高さは入試や海外留学、企業など社会で広く認められています。実社会で役立つ、「世界レベルの英語力」を測る資格試験。それが「英検」です。


 

「品格のある英語使用者」というパワーワードに笑ってしまいましたが、それともかく、これを読んで私の英検への考えが思い込みだったことに気付きました。つまり英検は、必ずしもグローバルな環境で地球市民として暮らす・学ぶ・働くためのものではなく、「他者から評価される」「社会で通用する」ためのものであり、履歴書に書いたり受験票に書くための資格試験である、と。

たまたま検定の対象が外国語であるだけであって、グローバルというよりはむしろドメスティックに活躍するために必要なものである、と。そりゃそうか。英検のスコアって日本以外の大学や会社に対しては何の意味もないですものね。


なあんだ。

 

みなさんが遠い昔にとっくに理解していたであろうことに、今頃やっと気づいていろいろ腑に落ちました。わし、なんでこんなにブログで書き散らかしたんだろう…?まあいいか…。でもやっぱり、海外受験組がいるんだから海外の住所で登録させてくれや、英検ナビよ…というのは言いたいので、メールで意見を送っておきました。

ちなみに英検に何か恨みがあるとかではなく、私にとってはアメリカに住んでいながら「日本的なもの」に触れる数少ない機会なので、英検を通じて日本のことをあれこれ考察させてもらっている、という感じになります。駐在家族の先輩のお友達が以前、「子供にとって英検は英語を学ぶというより日本的なものについて学ぶ機会」と言っていたのがいまさらヒットしております。

はたまた、日本にいた頃は仕事の一環でオンラインフォームを使ってクライアントのみなさまの情報収集をしたりSNS上でマーケティング的なものをしていたものとして、身につまされるというか、過去の自分も狭い範囲の人たちしか見ておらず、サービスの受け手に対する想像力が欠けていたんだなあとなんだか反省しています。違った場所、違った属性、マジョリティーではない立場に身を置くことで発見できることはたくさんあるんだなあと思いました。

すごくしり切れとんぼな感じになりますが、英検を通じて感じたことをしつこく書いた連載(笑)はこれで終わります。



次に書きたいなーと思っているのはルッキズムの呪縛と、人を褒めることについてです!